
ビーフジャーキーダイエットの評価
-
総合評価
ダメ
推奨
3
-
金額
高い
安い
2
-
手軽さ
面倒
手軽
5
-
期間
長期
短期
3
-
信頼性
危険
安全
4
ざっくり言うと
ビーフジャーキーダイエットとは、ビーフジャーキーを食前や間食に摂ることで、満腹感を得たり、そのダイエット成分で痩せることを目指すダイエットです。
当然ながらタンパク質が豊富に含まれているため、基礎代謝が上がり、やせやすい体になる効果が期待できます。
1日の推奨塩分摂取量は7~8gですが、ビーフジャーキーには塩分が4.8g(100gあったり)含まれているので、ビーフジャーキー自体だけでなく他の食事の塩分にも気を付けて、摂りすぎないようにしましょう。
今回はビーフジャーキーのダイエット効果や注意点をご紹介します。
日本ではおつまみのイメージがあり、ダイエットには不向きだと思っている方も多いかもしれません。
しかし、海外では日常やお土産などでよく買われていてとても人気です。
実はこのビーフジャーキー、低糖質で、低カロリーなのに高たんぱく質と、ダイエットにとてもおすすめの食品なのです。
噛み応えもあることから、ちょっと小腹がすいたときの間食にも最適です。
見出し
ビーフジャーキーダイエットとは
ビーフジャーキーダイエットとは、ビーフジャーキーを食べることで、含まれている栄養素のダイエット効果を活かすダイエット方法です。
そもそもビーフジャーキーとは、牛肉を塩漬けして干した乾物のことです。基本的には牛肉の赤身の部分であるもも肉を使ってつくられていることがほとんどです。
干しているので、ビーフジャーキーを100g食べるのはかなりのボリュームがあり、おなかもいっぱいになってしまいますが、ふつうの牛肉なら100gはすぐ食べれるので、満足感でもビーフジャーキーは勝っています。
赤身肉でダイエットがしたい、赤身肉のダイエット効果について気になったという方はこちらの記事もあわせてごらんください。
赤身肉がダイエットにいい?おすすめレシピとその効果
カロリーと塩分
ビーフジャーキーのカロリーは100gで315kcalです。これは100gの外国産牛肉が371kcalなので比べると低カロリーです。しかも、これが和牛になると517kcalなので、牛肉の中ではカロリーの低さはダントツです。
そんな食べ応えのあるビーフジャーキーですが、塩漬けの加工をしているため、100g中の塩分は4.8gと多めです。1日の塩分摂取量がの目標が約7g~8gといわれているので、摂りすぎには注意する必要があります。
ビーフジャーキーは糖質制限に向いている?
ビーフジャーキーの糖質は100g中6.4gです。ごはん100gが36.8gなので、糖質はかなり低いといえます。しかもビーフジャーキーの1回で食べる量は多くても20g~30g程度なので、糖質量は1.3g~1.9程度になります。
かなりの糖質制限をしている方でも、1日の糖質量は50g程度は摂るようにするので、糖質量1.3g~1.9gはとても低いといえるでしょう。
ビーフジャーキーのダイエット効果
ビーフジャーキーには様々な栄養素がふくまれています。
特に「たんぱく質」「亜鉛」「鉄分」「ビタミンB群」は特に豊富です。しかも脂肪分は少ないので、ダイエットにはとても効果的です。
たんぱく質のダイエット効果
ダイエットに欠かせないのが、たんぱく質です、たんぱく質は身体の筋肉を作ったり、代謝に関わっています。ダイエットで筋肉をつけることは、ムキムキになってしまわないか不安になる方もいるかもしれませんが、ムキムキの筋肉をつけるには、毎日筋トレをしっかり行わないとなりません。
たんぱく質を摂るだけではムキムキにはならないので安心してください。たんぱく質を摂って筋肉を残しながら痩せることで、代謝の良い、痩せやすい身体になるのです。
また、代謝に関わっているたんぱく質ですが、ビーフジャーキーなどの赤身のお肉にはL‐カルニチンというたんぱく質を分解したときにできるアミノ酸からできています。このL‐カルニチンは脂肪燃焼効果があるといわれていて、脂肪をエネルギーとして消費してくれるので、太りにくい身体にしてくれます。
亜鉛のダイエット効果
亜鉛とは身体に必要なミネラルの一つで、不足すると味覚障害や、免疫力の低下、成長障害などになると考えられています。この亜鉛ですが、偏った食事や極端なダイエットをしている方が不足しやすいといわれています。
また、亜鉛には新陳代謝やエネルギー代謝にも関係しているミネラルなので、不足すると代謝が落ちてやせにくい身体になります。
鉄分のダイエット効果
貧血などを改善してくれる鉄分ですが、実はダイエットにも大きく関わっています。鉄が不足すると酸素を運ぶ役割のヘモグロビンの量が少なくなるため、基礎代謝が落ちて冷え性などの原因となります。
また、疲れやすくなるので活動量が落ちてしまうという悪循環にもなるのです。女性は特に生理などで鉄分が不足しやすいので、鉄をしっかり摂ることはとても大切です。
ビタミンB群のダイエット効果
ビーフジャーキーはビタミンB群の中でも、ビタミンB2・ビタミンB6・B12がとくに多いのが特徴です。ビタミンB2主に脂肪の代謝を助けますが、糖質・たんぱく質の代謝にも関わっています。
ビタミンB6は主にたんぱく質の代謝に関わっていますが、糖質、脂質の代謝にも関連しています。主に、筋肉などの材料になるタンパク質の合成を促す働きがありますが、
脂質の代謝を良くし、脂肪の蓄積を防ぐ働きもあります。
ビタミンB12は不足すると悪性貧血の原因になるといわれています。ビタミンB12は赤血球を作る働きがあるため、鉄だけでなくビタミンB12も摂れるビーフジャーキーは貧血の面からもおすすめします。
うれしい低脂質
同じ牛肉の加工品にもサラミがありますが、サラミの脂質量が43gなのに対してビーフジャーキーは6.4gと約1/6程度です。これは使われている肉の部位がサラミは豚バラ肉と脂身の多い部位を使っています。ビーフジャーキーは赤身の肉なので脂肪が少ないのです。
牛肉なのに、低脂質なのもビーフジャーキーの良いところです。
ビーフジャーキーダイエットのやり方
よく噛む
ビーフジャーキーは噛み応えがあるので、自然とよく噛むようになります。実はこのよく噛むことがダイエットではとても重要です。よく噛むことで顎が鍛えられるということもありますが、満腹中枢を刺激してくれるセロトニン・レプチンというホルモンが分泌されます。
セロトニンは満腹感を感じ、安心感をもたららすといわれるホルモンです。レプチンは満腹満腹中枢に刺激を与え、食欲を減らし、脂肪の蓄積をふせいでくれます。
とてもダイエットにありがたいこの2つのホルモンですが、約20分ほどかけてよく噛むことが大切です。
食前に食べる
食前に食べることで、食事の食べすぎを防ぐことができます。また、糖質は低めなので、単体で食べても血糖値が急激に上がることがありません。血糖値の急激な上昇は、インスリンという脂肪をため込むホルモンの過剰分泌を促進してしまうので、避けなければいけません。
しかし、ビーフジャーキーはその心配がないため、食前に食べても大丈夫です。
もちろんよく噛んで食べるようにして、食べすぎないようにすることが必須です。
間食に食べる
ちょっと小腹のすく食事の合間などにも気軽に取り入れることができます。単体で食べることも良いですが、お茶やお水などの水分と一緒に摂ることで、満足感がより増し、ビーフジャーキー自体の食べすぎも防ぐことができます。
ビーフジャーキーダイエットの注意点
ダイエットに良いといってたくさん食べることはおすすめしません。最初に紹介したように塩分がとても多いので、1日100g(だいたい1袋分)摂っていると、塩分の摂りすぎになり、むくみや高血圧の原因となってしまいます。
また、高たんぱく質と紹介しましたが、100gでたんぱく質が55gもあり、これは1日のたんぱく質量に相当します。とても高たんぱく質で良いのですが、たんぱく質も1日にたくさん摂りすぎると摂りすぎた分は排出されるので意味がなく、また腎臓に負担をかけてしまうので、注意が必要です。
1日に約25g(1/4袋程)を目安にして、摂りすぎたときはその日の肉・魚・卵などのたんぱく質のものを減らすようにしましょう。
また、塩分の多い漬物や汁物を減らすようにしましょう。
ビーフジャーキー25gだと、カロリーは80kcalなので間食などには丁度よいカロリーといえるでしょう。
満足感たっぷりのビーフジャーキーダイエット
最近では燻製の機械でビーフジャーキーを家庭でも作れるようになったので、興味のある方は自家製ビーフジャーキーを作ってみるのも良いですね。
ビーフジャーキーダイエットでは、噛む回数を意識して、満腹中枢を刺激することがポイントになります。ちょっと小腹がすいたときにはいつでも食べれるので、まずは食べすぎが気になる方はぜひためしてほしいダイエットです。
もちろんビーフジャーキーも食べすぎると意味がありませんので、量は守って下さいね。
管理栄養士・糖尿病療養指導士 山崎麻未からのコメント
ビーフジャーキーは栄養価がとても高く、低カロリーなのでおやつとしてだけでなく、普段の食事にも取り入れることができます。
糖質制限をしている方であれば、1食をビーフジャーキーとサラダなどにしても、良いでしょう。
本文でも述べましたが、ビーフジャーキーは塩分が多いので、食べすぎないようにすることがとても大切です。食べるときはお水やお茶などの水分も一緒に摂るようにしましょう。また、摂りすぎたと思った時は塩分を外に排出してくれるミネラルのカリウムを摂るようにしましょう。カリウムは、生野菜や果物に多く含まれています。
ビーフジャーキーをベーコンのかわりにして、サラダに入れたり、炒め物にしたりと料理のアレンジもできるのでぜひためしてみてください。