
BOOCSダイエットの評価
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総合評価
ダメ
推奨
4
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金額
高い
安い
5
-
手軽さ
面倒
手軽
5
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期間
長期
短期
4
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信頼性
危険
安全
3
ざっくり言うと
BOOCSダイエットとは、1日1食、脳が食べたいと思う食事(=快食)を好きなだけ食べてダイエットを成功に導くダイエット方法です。
1日1回の快食で、心地よく食べることを習慣とすると、自然と食べ過ぎなくなり、脳にとって心地よい快食を続けることで、自然と健康によい食事傾向になっていくことから、リバウンドが起こりにくいです。
BOOCSダイエットは、禁止や抑制のないダイエット方法のため、どんなダイエットも長続きしなかったという方でも、無理なく継続が可能になります。
BOOCSダイエットをご存知ですか?
ダイエットというと、カロリーダウンを図るために食べたいものを我慢するイメージが強いかもしれません。
しかし、BOOCSダイエットは、1日1食、脳が食べたいと思う食事(=快食)を好きなだけ食べてダイエットを成功に導くダイエット方法です。
今回は、驚きの概念に基づくBOOCSダイエットの効果とやり方について、詳しく解説していきます。
見出し
BOOCSダイエットとは
BOOCSダイエットとは、九州大学名誉教授で医学博士の藤野武彦先生によって提唱されたBOOCS(Brain Oriented Oneself Care System:脳を目指した自己調整ケアシステム)の概念に基づいたダイエット方法のことをいいます。
私たちが何か特定の物を食べたいと思うとき、その指令を出しているのは脳です。
脳が欲しているものを指令通りに、脳が満足するまで食べることで、人間は心地よいと感じることができます。
藤野先生は、脳にとって心地よい食事を「快食」という言葉を使い、1日1回の「快食」を設けることで効果的なダイエットが実践できると提唱しました。
BOOCSダイエットの効果
BOOCSダイエットの効果についてご紹介します。
ダイエット成功率は95.4%
藤野先生が理事を務める「BOOCSクリニック福岡」では、ダイエット外来やBOOCS入院を行っており、藤野先生が直接治療を行った患者のうち、BOOCSダイエットの成功率は95.4%だったとのデータがあります。
また、どのくらいの減量が図れるのかというと、個人差はあるものの月平均3.3㎏の減量に成功したとのことです。
1日1回の快食で継続的なダイエットが可能に
1日1回の快食で、心地よく食べることを習慣とすると、自然と食べ過ぎなくなります。
さらに、脳にとって心地よい快食を続けることで自然と健康によい食事傾向になっていくことから、リバウンドが起こりにくい利点があります。
また、禁止や抑制のないダイエット方法のため、無理なく継続的なダイエットが可能になります。
BOOCSダイエットのやり方
BOOCSダイエットのやり方をご紹介します。
BOOCSダイエットは、朝食、昼食、夕食のうちの1食を、脳が食べたいと思う食事(=快食)を好きなだけ食べる、つまり1日1回の快食を設けることが基本になります。
基本をしっかり押さえてダイエットを成功させましょう。
藤野先生は快食をはじめるにあたり、まずは夕食から実行することを推奨しています。
脳が満足できる食事を摂るためには、ゆっくりと時間をかけて食事を味わう必要があります。
そのため、夕食が一番実行しやすいとのことです。
では、藤野先生が推奨する食事内容を朝食、昼食、夕食に分けてご紹介します。
朝食
朝は胃腸の働きが活発ではないので、水分中心の食事を摂るようにしましょう。
水分中心の食事というと、紅茶と黒砂糖の組み合わせや、緑茶、具なしのみそ汁、スープ、ジュースなどがオススメです。
中でも、ミネラルたっぷりの黒砂糖をとれば脳の働きも活発になるので積極的に摂取しましょう。
昼食
昼食は夕食までのつなぎと考えて軽めの食事にしましょう。
伝統的な日本食のおにぎりや麺類などの炭水化物を中心に摂ると良いでしょう。
軽めの食事にすることで、夕食への期待感は高まります。
BOOCSダイエットは、「夕食(=快食)にどんな美味しいものを食べようかな?」と、夕食への期待感を持つことが重要になります。
夕食
快食である夕食は、好きな食事なら何でもOKです。心の底から満足できるまで、夕食を堪能しましょう。
BOOCSダイエットは、脳が満足しなければ意味がありません。
はじめのうちはカロリーの高いものが食べたくなったとしても、日々脳に満足感を与え続けることで、次第に自然とヘルシーなものが食べたくなってきます。
間食
間食は我慢せずに食べるようにしましょう。
BOOCSダイエットを始めたばかりの頃は、お腹が空いて夕食まで待てないという方も少なくはありません。
間食には、紅茶と黒砂糖の組み合わせや、りんごなどがオススメです。
それだけでは足りないという方は、パンやケーキを食べてもOKです。
続けていくことで、紅茶や黒糖などで満足できるようになるのでご安心ください。
朝食や間食に黒糖がオススメな理由
黒砂糖は、ビタミンやミネラルを多く含み、ゆるやかに吸収されることから、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。
また、琉球大学の研究で、黒砂糖の原材料であるサトウキビの表皮部分に含まれるワックス成分には、血液中のコレステロールや中性脂肪の低下作用があることが明らかにされました。
さらには、ストレスに対する抵抗力を促進する作用や、生殖機能を高める作用、虫歯予防への働きがあることが明らかになっています。
黒砂糖は、健康づくりの救世主として、朝食や間食に摂り入れることをオススメします。
食欲と脳の関係は?
食欲と脳の関係について詳しく解説していきます。
過食は脳の疲労が原因
BOOCS理論によると、ストレス過剰状態が長く続くと脳の機能が低下し、情報処理や情報伝達が十分にできなくなると考えられており、この状態のことを「脳疲労」と呼んでいます。
「脳疲労」が起こると、五感(味覚・聴覚・視覚・嗅覚・触覚)に異常が生じ、それぞれの感覚を感じにくくなります。
例えば味覚を感じにくくなれば、必要以上にたくさんの量を食べたり、身体に悪いものを好んで食べたりするようになります。
甘い物や塩辛い物を食べてもそれほど甘いとも、塩辛いとも感じなくなり、脂っこい物が美味しく感じるようになります。
肥満の方の意見を聞くと、「それほど食べたくもないのに食べてしまう」、「食べないとイライラする」、「食べると不安がとれる」などといった、自分の意志ではない別の何かにつき動かされるように食べてしまう食行動異常を伴っているケースが多く見受けられます。
そのような状態では、食事制限によるダイエットを行ったとしても、「脳疲労」は解消されるどころか溜まる一方のため、最初のうちはダイエットに打ち込めたとしても、次第に継続することが困難になり、結果としてリバウンドしてしまうのです。
こうなってしまうと、「脳疲労」を解消しない限りは、ダイエットの成功は難しいでしょう。
「脳疲労度」の自己診断11ヶ条
「脳疲労」の程度は、自己診断ができます。
以下の項目から、当てはまるものにチェックしてみましょう。
「脳疲労度」の自己診断11ヶ条
1.夜中に目が覚めたり、用もないのに朝早く目覚める
2.寝付きが悪い
3.食事がおいしいと思わない(習慣で食べるか、無理に食べる)
4.便秘する
5.からだを使わないのにへとへとだ
6.気持ちが沈んで暗い
7.希望が持てない
8.考えがまとまらない
9.イライラする
10.不安だ
11.自分は価値がない人間だと思う
これらの項目のうち、1つでも毎日続いている方は「脳疲労」の状態です。
したがって、BOOCSダイエットの効果が期待できます。
快食で脳疲労は解消される
「食べてはいけない」と考えると、 そのこと自体が強烈なストレスとなり、衝動的に食べてしまうなどといった、さらなる食行動異常を引き起こします。
「脳疲労」を解消するためには、できる限りストレスを避けて心地よさを追求する必要があります。
そのため、1日1回の快食を設けることが効果的であると考えられています。
その時に食べたいと感じるものを好きなだけ、心の底から満足できるまで堪能しましょう。
「脳疲労」が解消されると、脳機能が活性化して五感が正常に戻ります。
その結果、健康的な食事が美味しいと感じるようになります。
BOOCSダイエットの注意点
BOOCSダイエットの注意点をご紹介します。
従来のダイエットの概念は捨てる
従来のダイエットは、食事制限や運動によって生活習慣を正して痩せることを目的としています。
しかし、BOOCSダイエットは従来とは正反対の概念を持っており、食事制限も運動もストレスの原因になることから原則行わないものとしています。
そのため、BOOCSダイエットに取り組む際は、従来のダイエットの概念は捨てましょう。
我慢は禁止
食事制限も運動も、取り組むには我慢が付きものです。「食べたいけど我慢」、「運動したくないけど我慢」という風に、痩せるための手段として無理をして取り組んでいるのではないでしょうか。
BOOCSダイエットは、我慢は禁止です。
我慢することで、脳疲労は悪化し、さらに悪循環に陥ってしまいます。
脳疲労を解消するために、自分にとって心地よいことを一つでも良いので始めてみましょう。
我慢は続きにくく、心地よいことは継続しやすいということは、誰もが容易に想像できるのではないでしょうか。
最後に
BOOCSダイエットは、一般的なダイエットとは180度違う概念を持っています。
食べたいものを好きなだけ食べて良いだなんて、夢のようなダイエットだと思いませんか?
BOOCSダイエットは、これまで、どんなダイエットも長続きしなかったという方には、ぜひチャレンジしていただきたいダイエット方法です。
美味しく食べて、痩せ体質を手に入れましょう!
管理栄養士 白石めぐみからのコメント
BOOCSの概念から、脳と食欲の関係を紐解いていくことで、ダイエットの根本的な解決策は脳にあることをご理解いただけたのではないでしょうか?
そもそも、肥満の原因はストレスによる「脳疲労」にあります。ストレスを感じるダイエットが長続きしないということも、「脳疲労」の観点から考えると分かりやすいと思います。
「脳疲労」を解消すれば、心と身体にいいことを自ら選択できるようになります。
1日1回の快食で「脳疲労」を解消し、健康的でスリムな体型を目指しましょう。