
トマトダイエットの評価
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総合評価
ダメ
推奨
3
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金額
高い
安い
3
-
手軽さ
面倒
手軽
4
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期間
長期
短期
3
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信頼性
危険
安全
3
過去に話題になったこともあるので「トマトダイエット」というキーワードを、聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
聞いたことはあっても、実際に実行するとなると、正しい方法や、トマトダイエットをしたときの効果が気になると思います。
トマトといえば、比較的いつでも買うことのできる、身近な野菜の1つです。そんなトマトでダイエットやろうと思えば、いつでも気軽に始められそうですよね。
一口にダイエットといっても、トマトをただ食べるだけでなく、以前テレビや雑誌で取り上げられて有名になった「夜トマトダイエット(夜に食べることで効果が高める)」などもあり、トマトダイエットにもさまざまなダイエット方法があります。
トマトだけを食べる単品ダイエットではないので、他のものも適量であれば食べることができるのも、ダイエット中は大きなメリットですね。
また、トマトは、栄養価が高いので、ダイエット効果以外にも、アンチエイジングなど嬉しい効果が期待できます。
トマトダイエットの効果についてもあらためて見直してみましょう。また、飽きないように続けられるレシピもいくつかご紹介しますので、ご参考ください。
見出し
トマトダイエットとは(方法・やり方)
トマトダイエットは、まさにトマトを食べることでダイエット効果を期待できるダイエット方法です。
トマトは、リコピンという成分にダイエットの効果が期待でき、リコピンを毎日摂取することで効果がじんわりと現れてきます。
ところで、一体どのぐらいの量をどのように摂取すればいいのでしょうか?
具体的なダイエットの方法を確認しましょう!
食前トマトダイエット
方法はいたって簡単で「食事の前に、トマトを食べる」です。
トマトそのものにダイエット効果はあるものの、食事の前に食べることで、空腹感が緩和されるので、本来の食事で暴食をせず適量に抑えられるのが更にダイエットに効果的です。
そして、更にこの方法の場合は、食べる順番にも気をつけると効果アップです。トマトを食前に食べたら、汁物・副菜・主食の順に食べると、血糖値の急な上昇を防ぐことができ、同じ量の食事を摂っても太りにくい食べ方になります。
食べるトマトの量の目安は、1回につき普通のトマトなら1個、ミニトマトの場合は10個食べると、ダイエットに効果的な量のリコピンを摂取できます。
トマトジュースでも大丈夫です。その場合は、1回あたり200ml摂るようにしましょう。
トマトをメインに食べるダイエット
トマトを料理の主役として調理したものを食べていくという方法です。
お料理にトマトを使うようにし、この場合1日に普通のトマトなら2個、ミニトマトなら10個程度を料理に取り入れるようにしてください。
ダイエットとして、トマトのみを食べる方法に比べると、普段の食事の味付けがトマト料理になるのですから、トマト味が苦手な人でなければ、とても自然に続けられるダイエット法です。
生トマトに限らず、缶トマト、ケチャップなどの加工品でも利用できるのがいいところでもありますが、加工品を使う場合は塩分や添加物に注意しましょう。
トマト料理は、レシピがとても豊富なので、いろいろな方法で調理して飽きないように続けていくのがこの方法ではポイントになります。
夜トマトダイエット
以前話題になって、有名な方法なので、すでにご存知の方もいるかもしれません。夜、食事でトマトを一緒に食べる方法です。
この方法では、トマトのリコピンの作用により、睡眠中に成長ホルモンが活性化され、脂肪燃焼を促してくれるというものです。
そのため、リコピンの摂取量が重要になってきます。
一般的に、リコピンを15mg以上摂るようにすると良いとされていて、普通サイズのトマトで2~3個、ミニトマトで17個程度必要になります。
また市販のトマトジュースだと、リコピンの量が明記されているので、15mg以上摂れる量のトマトジュースを飲む必要があります。
期間としては、6ヶ月以上続けると効果が現れはじめるとされています。
トマトダイエットの効果
それでは、トマトダイエットの具体的な効果を確認し、トマトの魅力を知って、前向きに楽しくダイエットしましょう。
美肌効果
トマトダイエットで、体重が下がるのに加え、美肌効果は嬉しいですよね。
ダイエット中は、ストレスが溜まったり、カロリーを抑えるために食事がシンプルになり、お肌が荒れてしまうという方もいますが、トマトダイエットでは美肌効果が特に期待できます。
@ahokoahoko5
朝から何言ってるんッスカーーー
トマトに多く含まれる成分リコピンは肌をきれいにしダイエットにも効果があるという。— 安藤リラ☞CC福岡R06a (@Pocket1122) September 19, 2016
@fire_bravery トマトって食べれば食べるほど肌が綺麗になるらしい
— 紅音壁湯(湯田)@ワサラー団 (@kakumeiRail) September 18, 2016
むしろ、美肌目的でトマトを摂るようにしているという方もいるくらいです。美肌効果の秘密は、トマトの豊富な栄養成分。
・ビタミンA:粘膜を強くします。
・ビタミンH(ビオチン):肌荒れを予防する効果があります。
・リコピン:抗酸化作用があり、美肌を保ちます。主に、メラニンの生成を抑制します。
リコピンの抗酸化作用は、同じ働きをもつことで知られるビタミンEの、なんと100倍に相当するとされています。
超・低カロリー
栄養価が高いながらも、カロリーが低い優秀な食材です。
普通サイズのトマト1個当たり約40kcalとされていますが、皮に近い部分には食物繊維が豊富で、摂取することで満腹感が得られやすいです。
脂肪燃焼効果、脂肪の吸収抑制
トマトがもつ「13-oxo-ODA」という成分が、脂肪に働きかけます。「13-oxo-ODA」は、脂質代謝異常の改善に有効な成分としてトマトから見出されました。
肝臓で脂肪を燃やす効果と、中性脂肪を少なくする効果があるので、ダイエットに効果があるのも納得です。
そしてリコピンが、脂肪細胞に働きかけてその成長を抑制し、食事で摂取された脂肪を吸収しにくくし、更に体内の脂肪分をエネルギーへと変換する効果があります。
まさにダイエットにうってつけの効果というわけです。
アンチエイジング
リコピンの抗酸化作用はとても強くて、活性酸素を抑制する働きがあります。
活性酸素が、脳細胞へ影響して老化するということがわかっていますが、リコピンの働きにより、その老化を抑える効果があります。
便秘解消
トマトの皮付近に豊富にあるペクチンは食物繊維で、お通じを促す効果があります。ダイエット中は特に便秘になりやすいので、便秘予防にもなるのは嬉しい効果です。
代謝UP、痩せ体質に!
リコピンに加え、デトックス効果のあるカリウムが豊富なので、体質そのものを、痩せやすい身体にしてくれます。
リコピンは代謝を促す成長ホルモンに働きかけるので、トマトを食べ続けることによって、代謝が上がり、太りにくく痩せやすい体質へと変えてくれます。
夜トマトダイエット
先ほどご紹介したダイエット方法のうち、夜トマトダイエットは特に効果があるとされ、更に踏み込んで効果的なやり方とその効果を確認しましょう。
夜は特に、活動量が少ないため、カロリーを抑えるとダイエットしやすいことがまずあげられます。
カロリーが低く、食事に取り入れることで摂取カロリーをダウンする目的もありますが、夜トマトダイエットの主な効果は、リコピンの働きによるものです。
リコピンが働きかける成長ホルモンは、私たちが寝ている間に分泌されます。なので、夕食の時にトマトでリコピン摂取するのが効果的というわけです。
夜トマトダイエットでは、最低でも3ヶ月以上続けることがポイントとなります。少し長く感じるかもしれませんが、これに限らず、一瞬で効果のあるダイエットはなかなかありません。気長に、ゆっくりと効果を待ちましょう。
また、睡眠中の成長ホルモンがカギとなるわけですが、その効果を発揮するためにも、普段の生活リズムを整えることも重要になってきます。これは夜トマトダイエットの特徴でもありますが、生活リズムが乱れていると、成長ホルモンの働きも定まりません。
いわゆる、肌のゴールデンタイムというのをご存知でしょうか。特に成長ホルモンが分泌されている午後10時~午前2時に、しっかり睡眠をとる規則的な生活をすることが、理想的な美肌サイクルに繋がります。
最近では、特に時刻に限るものではなく、睡眠後3~4時間で成長ホルモンが分泌されやすいという説もあります。その時間帯に、質のよい睡眠が取れているかどうかのほうが、重要ということです。
どちらの説にしても、規則的に、質の良い睡眠時間をしっかり確保することができるかがカギとなります。
夜トマトダイエットをするときは、このように特に生活リズムを整えるようにしましょう。
トマトダイエットのレシピ(焼きトマト・スープ・オリーブオイルなど)
継続することが大事なダイエットの敵は、「飽き」です!レシピをいろいろ変化させて、楽しく乗り越えましょう。
トマトを使ったレシピは、とても豊富です。中でも、ダイエットにオススメできるトマト料理のレシピをご紹介したいと思います。お料理が苦手という方でもお手軽にできるものですので、是非お試しください。
焼きトマトダイエット
生のトマトは、そのままだと身体を冷やす性質のある食材のひとつです。ところが、加熱調理すると、身体を温めてくれる食材に変わるのです!
これはトマトに限った話ではありませんが、このように加熱調理すると性質の変わる野菜は多くあります。
そして、ダイエットに効果を発揮してくれるリコピン。このリコピンは、加熱することでさらに身体への吸収が促され、体内へ蓄積しやすくなるという性質があるのです。
同じ量を食べるなら、せっかくなので加熱して食べるほうが、効率がよくなるというわけです。
またこれは人によりますが、加熱されていて熱い料理であるほど、食べるスピードはゆっくりになりますね!
そのため、暴食を抑えられやすくなるという副効果も。
早食いが気になる人はこういった点でも、加熱調理をオススメします。
材料
・トマト 1個
・オリーブオイル 適量
・塩コショウ 適量
作り方
・トマトを食べやすい大きさにスライスして、耐熱皿に並べます。
・オーブントースターで10~12分焼いてください。
・オリーブオイル、塩コショウをかけたら完成!
塩コショウはかけすぎると塩分が多くなり、むくみやすくなります。加減に気をつけましょう。
トマトスープダイエット
同じくトマトを加熱調理するレシピの一つです。スープの具材に、デトックス効果のある野菜をふんだんに使っているので、ダイエット効果も高く、人気のレシピです。
また、沢山の野菜で、食物繊維が豊富にとれ、栄養価も文句なし。味も効果も評判の高いレシピです。
材料 (大き目の鍋1つ分)【約655kcal/全量】
・たまねぎ 3個
・ピーマン 1個
・セロリの茎(太め) 1本
・キャベツ(大) 半分
・ホールトマト 1缶(400g)
・固形コンソメ 2個
・塩、コショウ 適量
・ウィンナー輪切り(物足りない人は) 3本程度
作り方
・全ての野菜を食べやすい大きさにカットし、鍋へ入れる。ホールトマト、コンソメも一緒に鍋へ入れる。
・野菜がひたる程度の水を加え、野菜がほどよい固さになるまで煮込む。目安は10分以上。ウィンナーを入れる人はここで投入する。
・塩コショウで味を調えて出来上がり。
味付けをカレー風味にしたり、お酢やラー油を入れてみたりとお好みでアレンジすると、飽きずに続けやすいです。
お腹いっぱい食べても、低カロリーなので安心ですよ。
トマト&オリーブオイルでダイエット
トマトとオリーブオイルって、よく合う組み合わせですよね。味が美味しいというだけでなく、一緒に食べることでリコピンの吸収率もアップします。
カゴメといえばトマトジュースで有名ですが、カゴメの研究によると、トマトジュースはオリーブオイルと一緒に摂取することで、リコピンの吸収率が良くなるという結果が出ています。
その配合割合は、トマトジュース200mlに対してオリーブオイル20g。
オリーブオイルそのものも、抗酸化力がある美容オイルとして有名ですよね。トマトジュースと一緒に飲むことで、ダイエット効果があがり、美容効果も期待できて、まさに一石二鳥というわけです。
材料 (1人分/どんぶり1杯) 【約218kcal】
・トマトジュース(食塩不使用) 200ml
・オリーブオイル(出来ればエクストラバージンオイル) 20g(約大さじ1.5)
作り方
作り方は至ってシンプル。
・トマトジュース、オリーブオイルを耐熱性のマグカップなどに入れる
・電子レンジで加熱する。
・よくかき混ぜたら出来上がり。
電子レンジはラップはせずに、1000w:55秒, 800w:70秒, 600w:90秒が温め時間の目安です。
なによりお手軽なのがいいですね!本当に料理が嫌いという人でも、混ぜてチンするだけなので、手早く作れちゃいます。
なかなかゆっくり料理する時間がないという方でも、これなら手軽に始められそうですね。
トマトダイエットで「痩せない」「効果なし」とならない工夫
トマトを食うと痩せるらしいので食べてるけど痩せない。
— 双葉 (@futababa77) September 17, 2016
最近夜ごはんトマトくらいしか食べてないのに痩せない謎
— りん@PFありがとう (@tsukifuji_rin) August 13, 2016
さて、ダイエットに効果があるはずのトマトですが、食べているのに痩せないという声も。
トマトダイエットで成功する人がいる一方、効果がなかなか出ないという人は一体なぜでしょうか?
結局食べ過ぎ
トマトでダイエット中だから大丈夫!と思い、むしろ食事量が増えてしまって、ダイエットにならないパターンです。どのダイエットでもありがちといえばありがちな失敗パターンかもしれません。
せっかくなので、食前にトマトを食べた分だけ、本番の食事ではすこし量を控えめにしてみましょう。食べ過ぎていては、痩せないのは当然です。
食べなさ過ぎ
これもトマトダイエットに限る話ではありませんが、ダイエットを頑張りすぎて、食事量を極端に減らしてしまうパターン。
一時的に、劇的に体重は落とせるかもしれませんが、食事量を戻した途端にリバウンドするのは目に見えています。
身体への負担も大きく、肌荒れや、体調を崩す原因にもなりかねません。ダイエット中こそ、バランスのとれた食事を適量とるよう、心がけましょう。
期間が短すぎる
ダイエットをしていると思うと、効果が出るのが待ち遠しいですよね。そうはいっても、身体の変化は数日、数週間程度ではなかなか顕著にでません。
しかし、習慣にしていくことで、徐々にですが効果は現れるので、気長に続ける心のゆとりを持ちましょう。
最短でも、3ヶ月は続けてください。半年も続けると、体調の変化に自分で気がつく効果が現れるでしょう。
最後に
トマトのダイエット効果やその他のメリットを考えると、以前ブームになったのも納得の食材ですね!また、定番の身近な野菜の一つなので、食事に取り入れやすいのも魅力です。
ダイエットを意識してみて、あらためて取り入れてみてはどうでしょうか。
赤みの強い、熟したトマトほどリコピンが豊富といわれています。
また、トマトの先端(葉と反対側)の白い筋が、長くて多いものほど甘くておいしいトマトです。より美味しいトマトを見つけて、ダイエットしてみましょう。
管理栄養士 深井亜紀からのコメント
生のトマトはビタミンCが有効に摂取できますが、体を冷やすので冷え性の人は加熱して食べるのがおすすめです。また、加熱するとリコピンの吸収率があがります。
トマトに含まれるリコピンの抗酸化作用は、ビタミンEの100倍以上あるといわれ、アンチエイジングとしても注目されています。リコピンはトマト中1個(150g)に4.5㎎程度。リコピンの1日に摂取したい量が15㎎だとすると、3個食べないといけません。
一方、トマトジュースに含まれるリコピンは、100mlあたり10~15㎎程度。200ml程度でいいので、うまく組み合わせて取り入れると続けやすいかもしれません。
トマトはシュウ酸の含有量が多いため、過剰摂取により体内でシュウ酸カルシウムが作られ、胆石や尿管結石、腎臓結石などの原因になることがあります。石のできやすい人は、過剰摂取は控えるのが望ましいでしょう。