
ハーブティーダイエットの評価
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総合評価
ダメ
推奨
3
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金額
高い
安い
4
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手軽さ
面倒
手軽
5
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期間
長期
短期
2
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信頼性
危険
安全
3
ざっくり言うと
ハーブティーダイエットとは、いつも飲む紅茶やコーヒーを薬効成分を含むハーブティーに変えるダイエット方法で、数種類ブレンドすることもできます。
ハーブティーには期待する効能によって飲み分けることができます。例えば、ストレス解消に効果的なのは「オレンジフラワー」、新陳代謝を上げたい場合は「ネトリ」、デトックス効果を期待するなら「ハイビスカス」などがあります。
ハーブティーはノンカフェインなので、よく眠ることもでき美肌効果も期待できます。
ノンカフェインのハーブティーを利用した「ハーブティーダイエット」。
この記事では、おすすめのハーブやその効果・効能などについてご紹介します。
料理の香りづけなどで目にすることが多くなったハーブですが、実はこのハーブを使ったお茶の中には、ダイエット効果が期待できる種類があります。
日本では料理に使うこと以外にはあまりなじみのないものかもしれませんが、ヨーロッパなどでは医療の一部として古くからハーブが利用されるなど、自然のパワーを秘めているものなのです。
ハーブの持つ香りには、神経を沈めストレスを和らげてくれる効能を持つものや、デトックスを促して脂肪の溜まりにくい体にしてくれるものなどもあり、痩せ体質になれるという効果が期待できます。
ノンカフェインなので体が冷える心配もなく、寝る前にほっと一息つきたいときや妊娠中の女性でもダイエットができるとして人気があります。
見出し
ハーブティーダイエットとは(方法・やり方)
ハーブティーダイエットは、いつも飲む紅茶やコーヒーなどの飲み物をハーブティーに変えるシンプルなダイエット方法です。
ハーブとは、薬効成分を含む植物として定義されています。
使用するハーブによって効果が異なりますが、ダイエット効果を期待するのであれば淹れ方を丁寧にする工夫がおすすめです。
ハーブティーの入れ方
2. 事前にティーポットとティーカップを温める
3. ティーポットに茶葉を入れる(カップ1杯に対してスプーン2杯程度が目安)
4. ティーポットにお湯を注ぎ、すぐ蓋をして5分蒸らす
5. ティーカップに注いでまずは香りを楽しみながら味わう
ハーブティーは「95度」とちょっと高めの温度で入れるのがコツです。
また、ティーポットにお湯を注いだときにすぐに蓋をするのは“香り”を逃がさないようにするためです。
ただ単にハーブティーを楽しむだけなら、5分も蒸らす必要はありませんが、ダイエット効果を高めたい方は少し長めに蒸らしてください。
また、香りにもハーブの効果が含まれていますので、飲むだけでなくゆっくりと香りを楽しむようにしましょう。
効果を感じるまでの期間
ハーブティーダイエットは、即効性のあるダイエット方法ではなく、3ヵ月程度を目安にゆっくりと続けるものだと理解してください。
すぐに効果がでないとして途中でやめてしまう人も多いのですが、ハーブティーを飲み続けることにより、痩せやすい体質に改善しダイエット効果を期待する方法です。まずは3ヶ月を意識して継続してみてください。
飽きずに楽しむためにも、ハーブの効果を知って、さまざまなブレンドをしながら取り組みましょう。
ダイエットが目的なので砂糖を加えるのは控え、パルスイートなどの合成甘味料をいれるのもおすすめできません。
どうしても甘味がほしい時はハチミツを少量加えてみましょう。
ハーブティーダイエットの種類と効果
ハーブティーは使用するハーブによって効果が異なりますが、ダイエットをサポートする嬉しい効果を持つものがたくさんあります。副作用も少なく、ゆっくりと効果を発揮することが特徴です。
ダイエットが必要な状態は、摂取エネルギーより消費エネルギーが少なく、エネルギーが余った状態だと言えます。つまり、食べ過ぎか、代謝が悪いか、デトックスできていないかですので、ハーブティーでこれらを解消できれば痩せやすい体質になれます。
ストレスを和らげ、安眠を促し、生理前後の不調を解消するハーブティーをご紹介します。
食べ過ぎを防ぐには?
食べ過ぎはなぜ起こるのでしょう?
その最も大きな要因は、ストレスです。
ストレスを受けると、脳は視床下部からコルチゾールという食欲を増進させるホルモンを分泌するよう指令を出します。
また、ストレスは脳を疲労させます。脳のエネルギーは「ブドウ糖」と「脂肪酸から作り出されるケトン体」です。本来であれば、エネルギー源となるブドウ糖や、脳の働きをサポートするオメガ3系などの脂質が必要なのですが、これを錯覚してジャンクフードや甘いものが無性に食べたくなってしまうのです。
オレンジフラワーの効果
オレンジフラワーには、緊張した神経をリラックスさせる作用があります。
ストレスなどの鎮静作用に効果的な芳香成分(酢酸リナリル、リナロール)などの成分が含まれています。なんだかイライラするというような情緒不安定なときに飲むと、効果が大きいとされています。
味は甘く、香りもフルーティーで飲みやすいです。寝る前に飲むことや、香りにも効果があるので入浴剤として使うのもおすすめです。
【注意点】
子宮を刺激する作用がありますので、妊娠中の方は注意しましょう。また、吐き気を伴う偏頭痛のときや関節痛のときは控えましょう。
フェンネルの効果
人間関係のストレスを感じているときにもハーブは効果的です。
フェンネルというハーブは、スパイシーで甘味のある味で、古代ギリシャ時代の女性が美を追求するために飲んでいました。また、イライラを沈めて食欲を押さえてくれる効果があります。
便秘解消の効果も期待でき、食前に飲むことで食欲を押させる効果が高まります。
このほかにも、眼精疲労に効果があるとされており、昔から視力回復などの効果も期待されて飲まれていました。
【注意点】
子宮を刺激する作用があるので、妊娠中の方や婦人科系疾患を持つ方は注意が必要です。また、てんかんの方はてんかん発作を引き起こす可能性があるので摂取は避けましょう。
睡眠の質を向上させるには?
寝不足も体にとっては一種のストレス状態です。
寝不足が続くとレプチンという食欲を抑えるホルモン物質の分泌が減少し、食欲を増進させるグレリンという物質の分泌量が増え、理性ではコントロールできない食欲が出てしまうようになります。
カモミールの効果
飲みやすく、ブレンドにも適したハーブティーです。
胃腸の調子を整え、ストレスや不安、不眠に効果的です。
カモミールには、神経を鎮めて心身をリラックスさせる効果があり、不眠症を改善や頭痛を解消する効能があります。
偏頭痛の症状が現れたときや、最近なんだか眠れないという方は1度試してみることをおすすめします。味は、甘みのある優しい味なので飲みやすくて人気の高いハーブティーです。
【注意点】
通経作用といわれる子宮の中のものを押し出す作用があるので、特に妊娠初期は摂取を避けましょう。また、カモミールはキク科の植物なので、花粉症の中でもブタクサアレルギーの方は症状を悪化させる可能性があるので注意しましょう。
セントジョーンズワートの効果
セントジョーンズワートは、古代ギリシャ時代から楽しまれていたハーブで、ヨーロッパや北米に自生しています。日本では「セイヨウオトギリソウ」とも呼ばれています。
セントジョーンズワートには、セロトニンなどのホルモン分泌を調整し、ストレスや不安、イライラをやわらげ、気分を穏やかで明るくしてくれます。
食欲を押させる効果もあり、睡眠の質を向上させます。
【注意点】
医薬品との併用には相互作用がある可能性があるので、注意が必要です。早産・流産の恐れがあるので妊娠中には使用しないようにしましょう。また、成分が母乳に移行するので、授乳中は摂取をやめましょう。
セージの効果
気分が落ち着かない、イライラする、不安などで眠れないときに効果的なハーブティーです。マイルドな味わいです。
【注意点】
妊娠中は控えましょう。また、母乳を抑制するため、授乳を続けたい方は授乳中はおすすめできません。
ラベンダーの効果
精神安定作用があり、安眠を促します。
飲むだけでなく、枕元に置いて香りの効果でリラックスや安眠効果を得ることもできます。
【注意点】
通経作用があるので妊娠初期は使用を控えましょう。
生理前後やホルモンバランスによる不調を解消するには?
生理前後や更年期などは、ホルモンバランスが不安定になり食欲も増しやすいです。イライラやストレスにより過食になる傾向もあるので、ハーブで症状をやわらげ上手く乗り切りましょう。
ラズベリーリーフの効果
子宮周辺の筋肉調整機能があり、生理に関する不調を和らげてくれます。
生理痛やPMSの緩和、冷えの解消にも効果があります。
【注意点】
お産や産後にも効果的ですが、子宮収縮を促す作用があるため、妊娠8ヶ月以降から飲むようにしましょう。
サンフラワー(ひまわり)の効果
口当たりがまろやかなハーブティー。
血行を促進して、月経に関する不調を和らげてくれる効果があります。
サンフラワーによって免疫力が高まり、動脈硬化のほか、肌あれなどにも効果があるとされています。
【注意点】
通経作用があるので、妊娠中は控えましょう。また、キク科アレルギーのある方は注意しましょう。
チェストベリーの効果
女性ホルモンのバランスを整え、体内リズムを調整してくれます。
具体的には、生理痛、生理不順、更年期障害を緩和してくれる効果があります。
女性ホルモンのバランスを整える作用があるため、月経不順やPMS、更年期障害などの改善に効果があります。また、授乳期の母乳の出を良くしてくれる効果も期待されています。
【注意点】
妊娠中の方、婦人科系疾患のある方は、使用を避けましょう。
ギムネマの効果
ギムネマの正式名称は、ギムネマ・シルベスタと言いインド原産のガガイモ科の植物です。
インドの伝統的医学「アーユルヴェーダ」でもギムネマが使用されており、昔から糖尿病などの治療に用いられ、糖分の吸収を抑制し、血糖値の急激な上昇を抑える作用があります。
爽やかな革の香りで飲みやすく、そのほかにも甘いものに対する欲求を押さえてくれる効果もあります。
【注意点】
小腸での鉄の吸収を妨げる可能性があるので、貧血の方は注意しましょう。低血糖症の方、血糖降下剤を使用している方は控えましょう。妊娠中の方も控える方がよいでしょう。
代謝を上げるには?
体内で余分な糖質や脂質が増えたり、鉄分が不足すると代謝が悪くなります。
老廃物を排出し、必要な栄養を補給して新陳代謝をアップしましょう。
ネトルの効果
鉄分、ビタミン類、ポリフェノール、マグネシウムが含まれており、貧血予防や血液の浄化、むくみ解消に効果があります。
また、血行促進効果も期待でき、ケガをしたときなどに飲むとの回復が早まったり、リウマチや関節炎などにも効果があります。また、ネトルには消毒作用もあって、感染症(インフルエンザや風邪)などから身を守ります。
味は緑茶のような香りで飲みやすいため、継続して飲まれやすいハーブティーになります。
【注意点】
妊婦におすすめされる文献やサイトが多いようですが、国立健康・栄養研究所では、「イラクサは流産および子宮刺激作用があると考えられるため、妊婦が摂取することはおそらく危険と思われる。」としています。心配の方は、積極的に摂取はしない方がよいでしょう。
リンデンの効果
リンデンは、原産地がヨーロッパのハーブです。
和名は「菩提樹(ぼだいじゅ)」として知られており、菩提樹の下で釈迦が悟りを開いたことで知られている樹です。日本では北海道などで見ることができます。
このリンデンには、鎮静作用と利尿作用があり、脂肪分解にも効果があります。鎮静作用では、ストレスを緩和し、リラックス効果が期待できます。
不眠症の方などが好んで飲むハーブティーになります。
【注意点】
通常の使用であれば、多くの方におすすめできます。
アーティチョークの効果
アーティチョークは別名を朝鮮薊(チョウセンアザミ)といいます。
原産地は、地中海沿岸~北アフリカの植物で、つぼみ部分以外に葉や茎・根もハーブとして利用されています。
血中コレステロールを下げて脂肪を分解し、中性脂肪値を下げる働きがあります。
苦み成分が含まれており、この成分が肝臓のデトックスにも効果的です。二日酔いや吐き気を抑えてくれる効果もありますので、お酒が好きな方は一度試してみてください。
【注意点】
キク科アレルギーの方は、控えましょう。
ジュニパーベリーの効果
老廃物の排出に効果があります。
【注意点】
子宮を刺激するため、妊娠中の方は控えましょう。また、腎臓を刺激するので腎疾患のある方は使用しないようにしましょう。
マルベリーの効果
糖の吸収を抑えるとともに、腸内環境を改善する効果もあります。
【注意点】
まれに腹部膨満感を感じる可能性があります。
デトックスするには?
人の体は発汗や排尿、排便などで老廃物を体外に出してデトックスをしています。これがうまくいかず、老廃物が体内に溜まると代謝が下がったり、内臓機能が低下して痩せにくくなったり、疲れやすくなります。
ハイビスカスの効果
ハイビスカスには「ビタミンC」が含まれており、腸内の善玉菌を増やしたり、硬すぎる便を柔らかくしてくれます。
「ビタミンC」は肌の調子を整えるのに役立ち、それとは別に疲労回復に役立つ「クエン酸」などの栄養成分が豊富に含まれています。
【注意点】
妊娠初期は特に摂取は控えましょう。また、身体を冷やす効果もあるため、妊娠中・授乳中は過剰摂取は控えましょう。
チコリの効果
腸内のガスを排出しやすくする作用がありデトックス効果が高いハーブです。
【注意点】
キク科アレルギーの方は、控えましょう。
ドクダミの効果
便秘解消や利尿作用の効果があり、むくみも解消されます。
【注意点】
カリウムが豊富に含まれるため、腎機能疾患の方や腎機能が低下している高齢者の方は注意しましょう。また、過剰摂取は下痢を引き起こす可能性がありますので注意しましょう。
ビワの効果
便秘解消に効果があり、ダイエットにピッタリのハーブです。疲労回復や美肌の効果のあります。
【注意点】
過剰摂取は下痢を引き起こす可能性がありますので注意しましょう。
ダイエットだけじゃない!ハーブティーの嬉しい効果
ハーブティーは、ダイエット効果だけでなく女性に嬉しい効果がたくさんあります。
・シミの改善
・イライラの解消
・リラックス効果
・免疫力アップ
・ホルモンバランスが整う
・冷え性の改善
ハーブティーは「ノンカフェイン」です。
カフェインはたくさん摂ってしまうと食欲が増進されたり、眠りにくくなったり、体が冷えたりします。
これらはダイエットにとって大きなデメリットになるので、ティータイムにカフェイン入りの飲み物ばかりを摂っている人は、その飲み物をハーブティーに変えることでダイエットができるだけでなく、よく眠れて美肌にもなることができます。
おすすめハーブティートップ3
ハーブティーは単品でも効果ありですが、ブレンドすることで相乗効果が得られたリ飽きずに続けることができます。
効果があり飲みやすい、おすすめハーブティーブレンドをご紹介します。
おすすめNo.1 ハイビスカス×ヤロウ
ハイビスカスティーは色が美しく、程よい酸味があり、とても飲みやすいです。
体内の脂肪代謝を促します。そこに便秘解消効果の高いヤロウを組み合わせることでダイエット効果をUPします。ビタミンCなどのビタミンミネラルも豊富なことに加え、腸内がキレイになることで美肌効果も得られます。
ヤロウの茶葉 小さじ1/3杯
ローズヒップティーの茶葉 小さじ1/2杯
ローズレッド 小さじ1/3杯
おすすめNo.2 ジュニパーベリー×ジンジャー
むくみ解消やデトックス効果があり、食べ過ぎを防いでくれるジュニパーベリーに脂肪燃焼効果や冷えの解消に役立つジンジャーを組み合わせたブレンドです。茶葉の量は1:1をベースに好みによって調整してください。
おすすめNo.3 フェンネル×レモングラス×ローズ
フェンネル
ストレスをやわらげ、食欲を押さえることでダイエット効果が得られるフェンネルに、レモングラスを組み合わせることで飲みやすいハーブティーになります。
レモングラスには脂肪を分解する効果もあり!!
ここにローズを加えることで、より飲みやすくなるだけでなく、気分が華やぎ女性ホルモンバランスを整える作用も得られます。
※妊娠中の方にはこのブレンドはおすすめできません。
自分にあった効能でハーブティーでダイエット!
いかがでしたか?
ハーブティーは色が美しく香りがいいので、気分がとても落ち着きます。
ただ飲むだけという手軽なダイエット法ですが、続けることで体質改善までできるという嬉しい効果が得られます。いつものティータイムの飲み物をハーブティーに変えて、リラックスしながらダイエットに取り組んでみてはいかがでしょうか。
管理栄養士 深井亜紀からのコメント
ヨーロッパでは一般用医薬品の使用の約3割を占めるほど、扱われることも多いハーブ。日本では健康食品として扱われていることが多い傾向にあります。そのため手軽に手に入るものでも効果が強く、注意が必要な場合があります。
例えば、ストレスや不安を和らげる効果があるといわれるセントジョーンズワートがあります。厚生労働省では、セントジョーンズワートは抗凝固剤のワーファリンや経口避妊薬のピルなどさまざまな薬と思わぬ相互作用あり、効くべき薬が効かなかったり、副作用を引き起こしたりする可能性がある注意喚起しています。
このようにハーブティの中には薬と相互作用があるものがあるので、薬を服用中の方は医師へ相談しましょう。