
カプサイシンダイエットの評価
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総合評価
ダメ
推奨
3
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金額
高い
安い
4
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手軽さ
面倒
手軽
5
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期間
長期
短期
3
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信頼性
危険
安全
2
ざっくり言うと
カプサイシンダイエットとは、唐辛子を使った料理やサプリメントを摂取した後に有酸素運動をすることで脂肪を燃焼するダイエット方法です。
カプサイシンを摂取するとアドレナリンが分泌されエネルギー代謝が活発になることで血行が促進され、冷え症解消や疲労回復、便秘解消にも効果があります。
唐辛子には食欲増進効果もあるためバランスのよい食事を心がけるようにし、胃腸に負担をかけないよう適切な量に留めておきましょう。
カプサイシンと聞いて、唐辛子に含まれたダイエット成分として、その名前を聞いたことがある方も多いでしょう。実際にカプサイシンには脂肪分解を促す効果があり、その効果を活かしてダイエットに繋げようという方法が、カプサイシンダイエットです。
しかし、ただ唐辛子を食べれば良い、カプサイシンが含まれているから唐辛子を毎日摂っていれば痩せるというものではありません。
サプリメントを始め、上手なカプサイシンの摂り方、また、その効果をきちんとダイエットに繋げさせるためにはポイントがあります。正しいカプサイシンダイエットとはどのようなものか、ご紹介しましょう。
カプサイシンダイエットとは(やり方・方法)
カプサイシンとは
カプサイシンは、唐辛子の辛味の元となっている成分のことです。カプサイシンの仲間には、山椒のサンショオールや、コショウのピペリンやシャ(チヤ)ビシンといったものがあり、どれも独特の辛味の成分となっています。
そして、辛味というのは、「味」という漢字がついていますが、味の種類の一つというわけではなく、舌の痛覚神経を刺激して辛さとして認識されるもので、カプサイシンは体内に取り込まれると刺激成分として生理現象を起こします。
血液によって全身に運ばれたカプサイシンは、脳や脊髄などの中枢神経を刺激することで、アドレナリンというホルモンを副腎皮質から分泌させます。このアドレナリンが、エネルギー代謝を活発にして脂肪分解を促進させます。
さらに、エネルギー代謝が活発になることで、体温が上がり発汗が促進されます。これが、唐辛子を多く含む食べ物を食べると、体が暑くなったり、汗をかいたりするというメカニズムです。唐辛子を食べると、体が熱くなり汗をかきやすくなるのは、カプサイシンの働きによるものです。
また、その刺激の強さから、カプサイシンを多く取り込むと、その刺激が強すぎて、胃腸が炎症を起こす場合があります。特に、小さいお子さんや胃腸の弱った状態、さらに高齢者には刺激が強すぎて、胃腸障害までも引き起こす可能性があるので、カプサイシンの摂取量については注意が必要とされています。
ちなみに、カプサイシンは、主に唐辛子のへたの部分や種に多く含まれていて、唐辛子の実が小さい品種ほどカプサイシンが多く含まれていると言われています。
カプサイシンダイエットには有酸素運動
カプサイシンにダイエット効果があるからといって、ただ唐辛子を食べれば良いというわけではありません。
カプサイシンダイエットでは、カプサイシンの脂肪を分解する効果を活かして、取り込んだ脂肪分を効率良く分解していこうというものです。最大限にカプサイシンの効果を活かすためには、有酸素運動との組み合わせが必要となります。
有酸素運動では脂肪燃焼効果のある運動とされていますが、それはエネルギーをある程度要するだけでなく、一定以上の運動をしていると体に溜め込まれたエネルギーを消費する、つまり脂肪を使ってエネルギーを生み出すという作用がある為です。
その結果、脂肪が燃焼して痩せるというわけですが、有酸素運動で効率良く脂肪を消費してエネルギーを生み出す為には20分以上継続することが有効とされています。これは運動時に、最初に糖が、次に血液中の脂肪酸が主なエネルギーとして使われ、その後やっと体脂肪が主なエネルギーとして消費される為です。
そこでカプサイシンが登場するわけです。カプサイシンは摂取されると、30分後から2時間程度の期間、エネルギー消費の量がアップしたという報告もなされています。
それは、カプサイシンによりアドレナリンが分泌され、そうすると、脂肪を分解する酵素であるリパーゼという物質が活性化され、脂肪が燃焼されやすくなるからです。
カプサイシンを運動前に摂取し、アドレナリンが分泌して脂肪燃焼効果が発揮されている状態で有酸素運動を行えば、早い段階から脂肪がエネルギーとして燃焼され、運動によってより脂肪が消費されて、結果痩せることにつながるのです。
カプサイシンの効果
ダイエット効果
先ほどご説明したように、運動をすると最初に糖分がエネルギーとして消費され、次に血液中の脂肪酸、その後に体脂肪が消費されます。そして、体脂肪が消費されるようになるまでに、20分以上の有酸素運動が必要です。
しかし、カプサイシンを摂取することでアドレナリンが分泌されると、脂肪分解酵素であるリパーゼが活性化され、早い段階から脂肪が燃焼されるようになり、体脂肪が溜まりにくくなります。そして、有酸素運動と組み合わせれば、その脂肪燃焼がアップして、ダイエット効果を大いに発揮します。
血行促進効果
カプサイシンによるアドレナリンの分泌によって、エネルギー代謝が活発になり、その結果体温が上がり血流が改善されます。
冷え性改善効果
血行の改善は、体中の血流におよび、末梢血管という体の先端、手先や足先の細い血管に至る血流も改善します。そして、血流が改善することで、体温が上がり冷え性が改善することに繋がるのです。
疲労回復効果
新陳代謝が活発に行われることによって疲労は解消されるのですが、代謝が落ちれば、疲労物質や老廃物が体の中に溜まりやすく、疲れが取れにくくなります。
そこで、カプサイシンを摂取すると、カプサイシンが持つ血行促進効果とエネルギー代謝の活発化によって、血液中に溜まった老廃物だけでなく、体の中に溜まった老廃物、疲労物質がスムーズに排出されて、疲れにくい、さらには疲れが溜まりにくい体作りに繋がります。
便秘解消効果
カプサイシンの刺激成分は、腸が便を押し出すぜん動運動を促進する整腸作用もあります。不規則な生活や、食物繊維不足で便秘になりやすいほか、ダイエットで食事量が少なくなると、便を作る量が減ることで便秘になることもあります。
そこに、カプサイシンの整腸作用が働くと、便がスムーズに排泄されるようになり、便秘改善に繋がるのです。
美肌効果
体の中に老廃物が溜まると、臓器だけでなくお肌に必要な栄養素も行き渡らず、肌荒れなどの肌トラブルを引き起こします。体の中の代謝が落ちれば、新陳代謝が落ちて、お肌のターンオーバーも遅くなり、くすみやしわの原因になります。
一方、代謝が上がれば老廃物が体の外へ排出されやすくなり、血流が良くなれば必要な栄養素が体中に行き渡り、健康だけでなく肌の調子を体の内側から整えることができます。そこでカプサイシンの血行促進、代謝活性化効果、便秘解消効果が大いに美肌に貢献するのです。
食べるのが面倒だという人に
カプサイシンを食事で摂る
カプサイシンと言えば唐辛子です。唐辛子を使った料理を運動前の食事に食べるのが良いでしょう。
例えば、チリペッパー、タバスコ、一味唐辛子、豆板醤といったスパイスや調味料を、お料理にかけたり、ドレッシングなどに混ぜたりすることで、カプサイシンを少しずつ摂取することができます。
また、キムチやチゲ鍋といった料理では、発酵食品による整腸効果や代謝改善効果をさらに期待することができます。
カプサイシンのサプリメント
とはいっても、毎日唐辛子を使ったスパイスを使う、辛い料理をひたすら食べることなんてできませんよね?そんな方には、サプリメントをお勧めします。辛味が苦手な方にはもちろん、無理なく効率的にカプサイシンを摂取できます。
ダブルインパクト カプサイシン
お徳用カプサイシン
ディアナチュラL-カルニチン
カプサイシンのクリーム
カプサイシンの脂肪分解する効果を期待して、クリームにカプサイシンを配合し、脂肪の気になる箇所に塗ってマッサージすることで、血行を促進させ、引き締め効果を目的としたジェルやボディクリームも販売されています。
ホットバーニングボディージェル
イワクラ式キュートメイククリーム
口コミや体験談
カプサイシンダイエットを挑戦してみたという方の体験談も多く寄せられています。
身体の冷えはダイエットを阻害する原因。特に、血管が集中している足先が冷えたままでは代謝が上がらずどれだけダイエットをしても脂肪が減ってくれません。そんな時は、カプサイシンなどを配合し、体温上昇効果のある温湿布を足裏に貼りましょう。温湿布を貼ると1時間ほどで約2度体温が上昇します。
— Webi4 (@biyou_webi4) 2016年12月7日
@zeiiiiiiiy
まずカプサイシンで代謝がよくなって痩せやすくなる
白菜の食物繊維と発酵食品特有の乳酸菌で整腸効果
あと手足が温まるから末端冷え性とか冷房病にも効果ありすばらしいな
— 森 (@moso_mosositai) 2016年6月22日
自分で作るカプサイシンメニューを紹介している方もいらっしゃいます。
カプサイシンが代謝をよくするので、キムチスープ作りました!内側からも燃やさなきゃ! pic.twitter.com/YvABP8ch9N
— 簡単成功ダイエット (@doll61210251) 2016年12月13日
メニュー選びの参考になるので、お気に入りのレシピや料理を探してみてはいかがでしょうか?
≪体温アップのダイエット献立≫
汁物にトロミをつけると冷めにくく、食べているうちにお腹の中まで温かくなります。牛肉の赤身と唐辛子で体温アップ!
トータル500kcal以下のダイエットにピッタリな献立レシピ♪https://t.co/L9u3Cn4iC4 pic.twitter.com/TYZCMQXJi3— E・レシピ (@Erecipe) 2016年12月13日
コンビニでも手軽に手に入る商品を利用している方もいらっしゃいます。
夕飯。
カプサイシンってしってる? pic.twitter.com/9gNF275FGQ— しんちゃん卍 (@yurena3241) 2016年12月19日
最後に
カプサイシンダイエットについてご紹介してまいりましたが、サプリメントやクリームといった商品も販売されていて、毎日の食生活を大きく変えることなく実践しやすいダイエット方法です。
有酸素運動と合わせれば相乗効果が期待できます。また、カプサイシンを毎日摂取することで、代謝が上がり日常生活のちょっとした動きでも脂肪を燃焼しやすい体作りもできます。女性には嬉しい冷え性予防にもなり、健康にもつながるダイエット方法です。
ぜひ、この機会にカプサイシンダイエットに挑戦してみてください。
管理栄養士 南野智美からのコメント
「冷えは万病のもと」とも言われるように、ダイエットに限らず、疲労や便秘、さまざまな疾病に繋がる元凶となります。糖質が多くたんぱく質の少ない食生活や筋力の低下、運動量の低下等で老若男女問わず冷えを持つ方は多くいらっしゃいます。
その中で手軽にカプサイシンを取りいれることができる「唐辛子」は有効に取りいれたい成分の1つで、汁ものや炒め物、揚げ物等に振りかけることで減塩効果にも繋がりますので一石二鳥です。
ただし、カプサイシンには食欲増進作用も確認されている為、食事量が増えないようバランスの良い食事を意識していただくことが成功のポイントです。また、胃腸が弱い方や体調に不安がある方は少量から取り入れ、かかりつけの医師がいる場合は事前に相談されることをお勧めいたします。 有効にカプサイシンを取り入れて、効率良く燃える体づくりを目指しましょう!