
セルライトケアの評価
-
総合評価
ダメ
推奨
4
-
金額
高い
安い
5
-
手軽さ
面倒
手軽
5
-
期間
長期
短期
2
-
信頼性
危険
安全
1
ざっくり言うと
セルライトとは、水分や老廃物を溜めこんだ脂肪細胞とコラーゲン繊維が絡まり、固まったもののことで、痩せにくく血流が悪くなるため冷え症にもつながるものです。
セルライトには脂肪型、むくみ型、繊維型、筋肉型の4つのタイプがあり、解消する方法も異なります。
また女性は脂肪が多いためセルライトができやすく、喫煙や妊娠、食生活の乱れなどが原因でセルライトができてします。
セルライトとは一体なんなのか。
今回の記事ではセルライトの正体、セルライトができてしまう原因についてご紹介します。
セルライトは、ほとんどの女性の体に存在していると言われています。
ふとお尻や太ももにある
・でこぼこした箇所がある
・肉割れのようになっている
これが、世間一般的にいわれているセルライト。でこぼことした見た目はとても気になりますし、何とか解消したいですよね。
では、なぜセルライトは体にできてしまうのでしょうか。また、セルライトは脂肪とは違うものなのでしょうか。そんな女性の大敵であるセルライトについて、詳しくお伝えしていきます!
見出し
セルライトとは?
セルライトは、脂肪が集中する肌の表面にできる「でこぼこ」のことです。
お尻や太もも、背中や二の腕などにできやすいのが特徴です。
オレンジの皮のように見えることからオレンジピールスキンと呼ばれています。
「見えるところにないから、自分にはセルライトがない」と思っていても、雑巾を絞るように腕や足をひねったり、皮膚を強くつかんだりすると肌にでこぼこが現れます。
セルライトは決して特別なものではなく、約8割の女性に存在すると言われています。
また、一度できてしまったセルライトは自然に消えることがありません。
そのまま放置しておくと痩せにくい体になるだけでなく、血流が悪くなり冷え症にもつながるため、セルライトを作らせないこと、できてしまったら改善させることがとても大切です。
セルライトと脂肪の違い
では、セルライトと脂肪にはどのような違いがあるのでしょうか。
それぞれがどのように体に蓄えられていくのか、詳しく見ていきましょう。
脂肪の蓄えられ方
私たちの体には「脂肪細胞」と呼ばれる脂肪を蓄えるための細胞が存在します。
個人差はありますが、成人すると脂肪細胞の数は250億個にもなります。
この脂肪細胞の数は思春期の頃に数が決まり、成人してからはほとんど変わりません。
そして、脂肪細胞に蓄えられる脂肪の量によって、肥満なのか、痩せているのかが決まります。
脂肪の量を減らすには、脂肪をエネルギーとして消費すれば良くて、食事制限や適切な運動を続けていれば、蓄えられた脂肪を減らすことができます。
脂肪の量が多くなると、その分減らすのに時間がかかりますが、脂肪を減らすこと自体はそれほど難しいことではありません。
セルライトの蓄えられ方
セルライトは、水分や老廃物を溜めこんで肥大化した脂肪細胞と、コラーゲン繊維がからみ合い、それらが固まってしまった状態のことを言います。
セルライトが大きくなっていくと、次第に血管を圧迫していきます。
すると、血流が悪化し老廃物を排出することができなくなります。
老廃物が排出できないと、ますますセルライトが蓄積されていく……という悪循環が起こります。
さらに血行不良が進むと、むくみ、冷え症、毛細血管が切れやすくなるため内出血やあざができやすくなります。
このようにセルライトは蓄積されればされるほど改善が難しくなるだけでなく、健康にも害を及ぼす恐れがあるのです。
セルライトの種類
一言にセルライトといっても、4つの種類があります。
それぞれの特徴と性質についてご紹介していきます。
脂肪型セルライト
まずは「脂肪型セルライト」。
一見しただけではわかりませんが、強く皮膚をつまんだり、ひねったりした時に表面に現れるのが、このタイプのセルライトの特徴です。
カロリーの高い物や炭水化物を食べ過ぎたり、運動不足が続いていたりすると、脂肪の量が一時的に増えます。
そうして、急激に増えた脂肪と老廃物が絡み合ってできあがります。
しかし、まだ皮膚の表面には表れていないのでマッサージや食事制限、運動により解消しやすいタイプのセルライト。
早めに改善することで、表面に現れるのを防ぐことができます。
繊維型セルライト
続いては「繊維型セルライト」。
脂肪型セルライトを放置しておくことにより、老廃物が蓄積して表面にまでみえるほど肥大化した状態がこのタイプです。
この繊維型セルライトは、食事制限だけでは落ちにくいため、自力で改善するのが難しいタイプです。
改善のためには、エステサロンや美容整形外科などに相談し、内側から除去していく必要性があります。
ある程度除去ができたら、自力での改善も可能になりますが、きれいにするには時間がかかります。
むくみ型セルライト
脂肪の量が少なく、全体的に痩せている方にもセルライトはあります。そうした方に多いのが、この「むくみ型セルライト」です。
冷え症や代謝が悪い方に多く見られ、余分な水分と老廃物が脂肪とくっついている状態です。
オフィスワークや立ち仕事で足が疲労しやすく、普段からむくみが起きやすい方は要注意。
このタイプのセルライトを改善するには、ストレッチやマッサージをしたり、足を積極的に動かしたりして血流の改善を図りましょう。むくみが解消することで、セルライトも改善していきます。
筋肉型セルライト
こちらは学生時代に運動部だった方や、激しいスポーツをされていた方に見られるタイプです。
このタイプのセルライトをお持ちの方は、さほど多くはありません。
運動やスポーツをしなくなると、急激に筋力が低下します。すると、かつて筋肉だったところに脂肪がつき、さらにそこへ老廃物が固まっていきます。
少し触るとまるで筋肉のようにカチカチしているのですが、これは筋肉+脂肪+セルライトが複雑に絡み合った状態なのです。
こちらのタイプは最も除去が難しいため、自力での改善は困難です。
繊維型セルライトと同様に、改善のためにはエステサロンや美容整形外科で相談をした方が確実です。
セルライトができる理由
では、セルライトはなぜできてしまうのでしょうか。
その原因について詳しくお伝えしていきましょう。
セルライトができやすい場所
セルライトは、顔や手などの脂肪が少ない部分よりも、二の腕やお尻、太ももなど脂肪が多い部分にできやすいです。
また、下半身は上半身に比べると血液を送り出す心臓から離れているため、老廃物が排出されにくくなります。
そのため、どうしてもセルライトができやすくなってしまうのです。
男性よりも、女性の方ができやすい
セルライトは男女ともに存在しますが、女性の方が圧倒的にできやすくなっています。
女性は男性と比べると脂肪がつきやすく、全体的に丸みを帯びた体つきをしています。
脂肪がつきやすいということは、それだけセルライトができやすいということですよね。
また、女性は男性よりも筋肉量が少なく、血液の循環も悪くなりがちです。血流が滞ることにより老廃物がたまりやすくなってしまうので、セルライトができる大きな原因になるのです。
偏った食生活がセルライトの原因になる
普段何気なく口にしている食べ物も、セルライトをできやすくする原因になります。
まずは、揚げ物や肉類などの脂っこい食べ物です。
脂質を多く摂りすぎると、エネルギーとして消費する分よりも脂肪細胞に蓄えられる分の方が多くなっていきます。
過剰に肥大した脂肪細胞は、やがて周辺の組織と絡み合い大きな塊を作っていきます。
また、脂質を摂りすぎると血液がドロドロになり、不要物や水分が運ばれにくくなります。これらが脂肪細胞と結びつきあうことで、頑固なセルライトが生まれてしまうのです。
さらに、カップ麺やスナック菓子などによる塩分の摂りすぎにも注意が必要です。塩辛い食べ物を摂りすぎると、血液の塩分濃度が高まるため体が水分を欲しがります。そして水分を摂りすぎた結果、体がむくみやすくなるためセルライトが作られやすくなるのです。
バランスのとれた食事を心がけることが、健康のためにはもちろん、セルライトを作らせないために大切なポイントですね。
喫煙がセルライトの原因になる
タバコの健康被害は多く聞かれますが、セルライトの原因にもなります。
タバコに含まれているニコチンは体内に吸収されると、自律神経を刺激し血管を収縮させます。血管が収縮すると、体の隅々まで血液が流れにくくなるばかりか、水分や老廃物が排出されにくくなります。
また、血流が滞ることによって体温も低下しやすくなります。体温が低下すると新陳代謝が悪くなるばかりか、脂肪燃焼の妨げになるため、体に必要以上の脂肪が蓄積されることになります。
タバコを1本吸うと、元の体温に戻るには2時間かかると言われています。喫煙をされる方であれば、2時間の間に何本もタバコを吸いますよね。 つまり、体が常に冷えている状態が続いている、ということになります。
「マッサージや運動、食事にも気をつかっているのにセルライトができてしまう」という方は、もしかするとタバコが原因になっているかもしれませんね。
妊娠中はセルライトができやすくなる
女性は妊娠をすると、赤ちゃんに栄養を届けたり、母体の健康を守ったりするために脂肪がつきやすくなります。特にお腹周りは脂肪がつきやすく、出産前には腹囲が20㎝ほど大きくなると言われています。
また、つわりが終わり安定期に入ると、食欲がもとに戻り体重も急激に増加していきます。さらに、血液の量が妊娠前よりも増加することで血流が悪化し、普段よりもむくみや冷え症になりやすいのです。
こうしたことから、妊娠中はセルライトができやすいのは仕方のないことです。無理なダイエット激しい運動は母体だけでなく赤ちゃんにも影響が及ぶため、絶対にやめてください。
足を曲げ伸ばしするストレッチや、血流を良くするために冷やさないようすることが一番の対策です。
また、むくみにくくするために、塩分を控えたバランスの良い食事をこころがけましょう。
参考:「気になる太ももやお尻のボコボコ。セルライトってどうしてできるの?」の記事をご覧ください。
「気になる太ももやお尻のボコボコ。セルライトってどうしてできるの?」
セルライトを知って除去しよう!
ここまで、セルライトのできる原因や種類について、詳しくお伝えしてきました。
運動不足や冷えによるむくみ、偏った食生活を続けるとセルライトはできやすくなりますし、放置しておくと改善も難しくなります。
マッサージや適度な運動を心がけて、頑固なセルライトを撃退していきましょう。
医師 山下真理子からのコメント
セルライトは美容の大敵ですが、正しいケアをすることによってしか解消しないものでもあります。マッサージや運動によるセルライト対策ももちろんですが、まずは食生活などの生活習慣の見直しをすることで、「セルライトのできにくいからだつくり」を目指すことが大切です。
エステなどで特別なケアをするのではなく、お金をかけずに今の自分の生活習慣を見直すということが、実はセルライト対策にとっては一番重要でもあり、自分の体の健康のためにもとても大切です。