プラシーボ効果とは?思い込みがダイエットの成功に
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ざっくり言うと
プラシーボ効果とは、思い込みからよい結果を導く効果のことで、食事制限やサプリメント、運動することをプラスの方向に思い込むことによってダイエットに活かす方法を紹介しています。
「食べたら太る」というような思い込み食事制限をすることはやめて、「食べることで体が元気になっていい体が作られている」と思いながら食事をするとよいでしょう。
プラシーボ効果をダイエットに活用する場合は仮定や願望表現ではなくて現在形や断定形の表現を使うようにしましょう。
頑張っているのになかなかダイエットの効果が出ない!と苦しんでいるダイエッターの方に思い込みでダイエットが成功させられるかもしれないというプラシーボ効果のご紹介をします。
プラシーボ効果とは薬効成分を含まない偽薬を本当の薬だと偽って投与した結果、患者の病気が改善するような効果のことですが、この効果をダイエットにも応用することができるというのです。
思い込みひとつでダイエットが成功するなんて嬉しいですよね!
どんなふうに応用すれば痩せることができるのか?具体的な活用方法を交えながらプラシーボ効果について解説します。
※本記事は科学的ではない記載となりますので、全てを信じ込まないようにしてください。
見出し
プラシーボ効果とは
プラシーボ効果とは偽薬を処方しても、薬だと信じ込むことによって何らかの改善がみられることを言います。
これは偽薬だと知っていても効果が現れるというので驚きです。さらに驚くべきことに、症状の改善は自覚症状にとどまらず血液検査などの数値にも現れると言います。
プラシーボの語源はラテン語の「I shallplease」で、意味は「私は喜ばせるでしょう」です。
患者を喜ばせることからこのように呼ばれるようになったといいます。
本物の薬には副作用がありますが、プラシーボ効果を期待した偽薬は、砂糖や生理食塩水、澱粉などが主ですので副作用はありませんし、費用も安く済みます。
つまり患者への負担が少なく、症状を改善するなどの効果が得られるという訳です。
プラシーボ効果の実例
実はプラシーボ効果は「どのように思い込むか」によって良い結果も出せるし、悪い結果も出すことができます。
実例を挙げてみましょう。
ガンさえも治してしまう
イギリスのあるガン患者の話です。
あと数週間しか生きられないと宣告されたガン患者に医師が「新薬の治験を希望する患者を探している」と伝え、その患者は進んで新薬を試してみることにしました。
そしてその薬を注射によって投与されると全身に広がったガンがみるみる消えて無くなっていったというのです。
しかし新聞にこの新薬は効果がない。と報道されたのを見るとまたガンが再発し入院することになってしまいました。
そこで医師は、「前回の薬の2倍の効果がある薬を投与しましょう」と言い、実際には生理食塩水を投与しました。
患者はその注射が効き目のある薬だと信じていたため、またもガンが無くなり回復したのです。
成績が上がる
とある塾での話です。
生徒には、
「指導してくれる先生は全国的にも有名な素晴らしい先生です。」
「同じクラスには知能指数の高い選ばれた生徒ばかりがいる。」
「君もその生徒同様水準の高い生徒として選ばれたのです。」と伝え教室へ入ってもらいました。
先生にも「ここにいる生徒は全国から集められた非常に水準の高い優秀な生徒です。」と伝え、指導に当たってもらうことにしました。
実際には生徒も先生もクジによってランダムに選ばれたごく普通の人物でしたが、それぞれがもつ期待感によってそのクラスの生徒たちは全国水準を20%も上回るテスト結果を出しました。
うつ症状を改善する
うつ症状に悩む女性の話です。
彼女は睡眠薬が無いと眠ることができず、抗うつ剤がないとあまりにも憂うつな気分で死にたいとさえ思ってしまう程でした。
さらに長い間薬を飲み続けているため、薬の効果が弱くなったと感じて不安にも思っていました。
そんな時、担当医が「うつに効果的な新しい薬ができましたよ。」と見慣れない薬を手渡しました。
「これを続けて飲めば、徐々に効果が高まって1か月ほどで薬がいらなくなるでしょう。」と伝えました。
彼女は「これでうつ症状や不眠に悩まされることもなくなるんだ」と信じて、1か月間欠かすことなく薬を飲みました。
そして本当に1か月後には悩んでいた症状が無くなり、薬がないと不安だという気持ちも消えていました。
実際に彼女が飲んだのはビタミン剤だったのですが、プラシーボ効果によって症状が改善したのです。
人を死に追いやることもある
死刑を宣告された囚人に対する恐ろしい実験がありました。
刑を執行すると言われ、死刑囚は台の上に横たわり目隠しをされました。
その死刑囚の手首と足首に、医師がメスをあてがいました。そしてその傷口となる場所には水滴が落とされました。
実際にはメスはあてがっただけにもかかわらず、死刑囚は大量に出血しているのだと思い込み、数時間後には死んでしまったのです。
身近で体験したことがあるはずのプラシーボ効果
プラシーボ効果は誰でも経験したことがあるはずです。
例えば、TVで梅干しを食べるシーンを見るとほっぺの奥の方がきゅーっとなって唾液が出てきます。
これもプラシーボ効果のひとつです。
他の例としては、ごく普通のお肉なのに「今日のお肉は特別にお取り寄せしたA5ランクの松阪牛よ」と言われて食べると、とても美味しく感じるなんてことも・・・
このように、プラシーボ効果は思い込みによって、良い結果も悪い結果も出すことができてしまいます。せっかくならポジティブな思い込みで自分にとって嬉しい効果を出したいものです。
プラシーボ効果がダイエットにもいい?
プラシーボ効果は無意識のうちにダイエットにも影響を与えている可能性があります。頑張っているのに思うように効果が現れない時は、プラシーボ効果が悪い方向に作用しているのかもしれません。
ダイエットを妨げるプラシーボ効果
・ダイエットしているからこれだけしか食べられない
・自分は運動しても痩せにくい体質だと決めつけている
・飲んでいるサプリの効き目を疑っている
・年齢のせいで代謝が下がっているので痩せにくいと思い込んでいる
・お母さんが下半身太りだから私も同じようになるのは仕方がない
などの思い込みでダイエットにブレーキをかけていませんか?
これら全ては事実ではなく「思い込み」です。
その思い込みによって、少し食べただけでも本当に太ってしまったり、これだけしか食べられないと思うことでいつまでも空腹だったり、せっかく飲んでいるサプリも効果が出なかったりしているのです。
プラシーボ効果をダイエット成功に活かすには?
プラシーボ効果はダイエットに応用することが十分に可能です。具体的に効果が得られるものはこんなことが挙げられます。
・サプリメントの効果を向上させる
・少ない食事でも満足感を得られる
・食事を美味しく食べられるようになる
思い込みだけで体重を減らすとか、ウエストを細くするといった効果は得られませんが、ダイエットの効果を飛躍的にアップさせることが可能です。
ダイエットを成功させるためには、運動であれ食事であれ継続して実践する必要がありますが、辛かったり、めんどくさかったりすることで続かない=効果が出ないというパターンが最も多い失敗例です。
プラシーボ効果を活用すれば、辛くてめんどうくさいことも「楽しいこと」に変わります。楽しいことはやれと言われなくても、例え止められたとしてもやりたくなってしまうものです。
また、実践しているダイエット方法やサプリメントを「効果があるのかな?」と疑って続けるより、その効果を信じて、やればやるほどその効果が高まる!と思って実践したほうが確実に早く成果が出ます。
辛いと思われがちな食事制限も、思い込み一つで楽々クリアすることができます。
プラシーボ効果をダイエットに活かす
食事制限
食べることが好きな人にとって食事制限は辛いものです。
プラシーボ効果を活用して楽々クリアするにはどのようにすればよいでしょう?
まずは「食べたら太る」という思い込みをやめましょう。体はエネルギーや栄養が無ければ機能しません。
そのためにも食事は欠かすことのできないものです。
ですから食事をするときにはこんな風に思いながら食べてみましょう。
「食べたものがエネルギーになって体がどんどん元気になっている!」
「体が作られている!」
「食べるとスリムでいい体になる!」
もちろん食べ過ぎはいけませんが、適正な量を食べている場合はこのように思いながら食べるだけでも、体重や体型に変化が現れるはずですし、気持ち的にも満足して必要以上に食べてしまうことが無くなります。
食事の量を制限している場合は「これだけしか食べられない」と思いがちですが、そう思いながら食事をすると満足感が得られずストレスが溜まり、結果的にドカ食いをしてしまうなんてことになりかねません。
無理な食事制限をしないことをおすすめしますが、どうしても量を制限する必要がある場合には、「これだけの食事なら食べることができる」と無いものではなく、目の前にあるものに意識を向けて、
「ゆっくりよく噛んで味わいながら食べれば、これくらいの量でも十分に満足できる」
「私は本当は食が細いから、この食事で十分なのだ」
と思いながら食べてみましょう。
トレーニング
運動やトレーニングをする時、「あと〇〇分も走らなくてはいけない」「残り〇〇回もあるのかぁ」と思いながら行うととても苦しいですよね。
こんな気分では次にトレーニングする気力がなくなってしまいそうです。
せっかくトレーニングをするならこんな風に考えてみましょう。
「どんどん脂肪が燃えている」
「やればやるほど体が引き締まっていく」
「効いてる効いてる」
サプリメント
ダイエットにサプリメントを活用するのならば
プラシーボ効果を活用しなくてはもったいないです。
「飲むと調子が良くなる」
「これのおかげでスリムになってきている」
「これを飲むと〇〇になるんだぁ」
などサプリを買うときに自分がいいな!と思った効果を信じてみることで効果が早く現れるかもしれません。
メンタル
ダイエットをしている方の多くは何らかのコンプレックスを持っていることが多いことでしょう。
何度もリバウンドしている方は「どうせまた失敗する」と思いながらダイエットをしているかもしれませんが、せっかくやるなら「次は必ず成功する」と思ってやってみましょう。
ちょっとうまくいかなくても大丈夫!「明日は上手くできる」と思い直してチャレンジを続ければ良いのです。
プラシーボ効果なしとならないためのコツ
・仮定や願望、未来形ではなく現在形、断定形の表現にする
プラシーボ効果は自分にとって不都合な効果を作り出すこともありますので、必ずポジティブな思い込みにしましょう。
そして心の中でつぶやくときは、「このサプリは効くらしい」とか「痩せたらいいな」とか「痩せるかもしれない」という表現ではなく「このサプリは効く」と断定したり、「効果が出ている」など現在形の表現にしましょう。
最後に
いかがでしたか?
ちょっと信じられないと感じるかもしれませんが、考え方ひとつでダイエットの効果が変わるのなら試してみる価値はあると思いませんか?
プラシーボ効果だけで痩せることは難しいですが、ダイエットを強力にサポートすることができますので、効果が出ずに苦しんでいる方はすぐにでも試してみてはいかがでしょうか。